2013年8月30日金曜日

Vinyl Experience(3)  6年間でレコードの売上は5倍に


文:堀 史昌


アメリカは世界随一の音楽大国と言っていい。CD、レコードなどの物理的メディア=フィジカルと、ダウンロード、
ストリーミングを含めた有料音楽配信=デジタルに音楽の二次使用による権利収入を合わせた音楽売上高は2012年度で
世界一位である。

そのような状況の中で、果たしてレコードの人気はどの程度あるのだろうか。
具体的な数字を見てみよう。以下はアメリカにおけるアナログLPの売上をグラフ化したものである。

2013年8月26日月曜日

Vinyl Experience(2)


文:堀 史昌


現在のレコード事情について触れる前に、簡単にレコードの歴史について振り返っておきたい。

電子工学の博士であるPeter Goldmarkの指揮の元、アメリカのColumbia RecordsがLP盤
(直径30cm、33回転)の量産、商品化に成功したのは1948年のことである。LP(Long Playing
の略)と呼ばれるようになったのは、アナログLP以前のレコード盤と同じサイズで格段に長い
時間再生できるためである。

2013年8月21日水曜日

ニューナンブ(1)


Text:Onnyk


第五列という言葉を知ったのは、「ジャスミンおとこ」という本でした。
ウニカ・チュルンというなんだかゼリーみたいな名前の女性詩人の書き溜めた記録でした。
彼女はちょっとヤバカッタらしい。二十歳前の私は、なんだかスキゾとか、パラノイアとかそういう言葉に興味があったし、今で言うアウトサイダーアートとか、その文学版の方に興味を持っていたわけです。よくあることでしょう。多分筒井康隆の影響だな。

2013年8月10日土曜日

Vinyl Experience(1)

 
文:堀 史昌


「この経済情勢の中でレコードショップなんて開けるわけがない、というのが世間一般の考え方だと思う。でも人々はアナログに回帰しているんだ。特に、レコードにね」


アイダホ州の小さな町モスカウにDeadbeat RecordsというレコードショップをオープンさせたZachary Johnsonは言う。