2014年5月31日土曜日

Akkedro「Bradford」

1~2分程度のショート・トラックを量産するモスクワ在住のビートメーカーによるソウルフルなトラック。Mf.doomやPete Rock辺りが好きな人に。

2014年5月30日金曜日

Skull Mansions「Untitled #1 (Neil Armstrong Death Mask)」

BongのMike VestとStephen Bishopによるアンビエント・ユニット。日本のサイケに影響を受けたMikeのエレキギターと宇宙をたゆたうようなStephenのエレクトロニクスとがゆったりと絡みついていく。Mick HarrisによるLull辺りが好きな人に。

2014年5月29日木曜日

Zenocide「S/T」

ブート盤がリリースされたばかりの東京のバンドによる1stフル。負の感情を全て搾りだすかのように歌うグロウル・ヴォーカルとメランコリックなリフが奏でる狂気のスラッジコアに圧倒される。Swamp Witchファン必聴。

2014年5月28日水曜日

Laurie Spiegel「East river dawn」

女流電子音楽家による1980年作。いかにも女性らしい柔らかく、包み込むようなアナログ・シンセの音色が何とも心地よい。

2014年5月27日火曜日

SpaceGhostPurrp「NASA Underground Lost Tapes vol.03 1997-00」

Sade使いの 「X W▲NN▲ FVCK S▲DX」、叙情的な「I Know」など名曲を収録したミクステ。ダルくてクール=ダルかっこいい世界が広がっている。

2014年5月26日月曜日

Autodeep & RoMorri「Make You Mine」

シャープなビートと官能的な男性ヴォーカルがフックになったスローモーション・ディスコ。「そして、みんなクレイジーになっていく...」の著者でもあるBill Brewsterもプレイする80'sカナディアン・ディスコCheri辺りが好きな人に。

2014年5月25日日曜日

Sandy Pussy「Surf Doom」

ドゥーム・メタル新時代の到来を告げるLAのトリオ。Sleepとサーフ/ガレージを融合させたかのようなサーフ・ドゥームは、間違いなくこれまでになかった新たなスタイル。

2014年5月24日土曜日

Par Accidante!「La」

知られざるカルト音源を淡々とアップし続けるDronemf S.氏が「ここ数ヶ月で最も奇怪なアルバム」と太鼓判を押す、マッドなエレクトロ・アコースティック。ラテンフラメンコとアシッド電子音楽のマッシュアップという奇想天外なアイディアをやすやすと成し遂げてしまっている。これは確かに凄い。

2014年5月23日金曜日

(((...))) 「(becoming silent) 」

Sunn 0)))のパロディかと思いきや、そうではなかった。不穏なムードに包まれたインドネシア産ドローン・ノイズロック。これは不失者ファンもいけるはず。

2014年5月22日木曜日

Innerspace Halflife「Electric Gaze」

シカゴ新世代のデュオによる「1000光年のアシッド」と題されたEPから。浮遊するシンセが幻想的な雰囲気を演出するディープ・テックハウス。

2014年5月21日水曜日

Fenriz' Red Planet「Temple Of The Red Dawn Rising」

Darkthroneのドラマーによるワンマン・ドゥームメタル・ユニット。70'sハードロック的なレイドバックしたサウンドが渋すぎる。

2014年5月20日火曜日

Madteo「Field Surrounding 006」

イタリア生まれNY育ちの若手DJ/プロデューサーによる、 DJのセオリーを無視した新感覚のミックス。クライマックスを否定し、曲間を繋がず、無節操なほどあらゆるジャンルの音が現れては消えていくシュールな手法に興奮を覚える。Low Jackの強烈なライバルといった印象。

2014年5月19日月曜日

Farben & James DIN A4「Heimkehr Der Vulgaren」

FarbenことJan JelinekによるJames Din A4リミックス集から。クリック/エレクトロニカ的な繊細なテクスチャーを醸し出しながら、黒さも程よく織り交ぜていくミニマルハウス。Moodymann辺りのファンにも聴いてほしい。

2014年5月18日日曜日

Daniel Bell「Globus Mix vol. 4」

ミニマルのパイオニアが2000年にリリースした名MIX-CD。ファンキーなトラックから、叙情的なディープハウスまでを巧みに使いこなしストーリーを構築していく様は見事としかいいようがない。

2014年5月17日土曜日

Cult of Occult「Hic Est Domus Diaboli」

極悪フレンチ・ドゥームメタルによる2nd。ライブでElectric Wizardを食えるとしたら、彼らかアメリカのSwamp Witchしかいないだろう。

2014年5月16日金曜日

Urban Tribe「Eastward (4th Wave Straight 40s Reconstruction)」

DJ Kenseiのミックステープ「Tight7」のハイライトを飾るトラック。Planet Eからのリリースもある4th waveによる、これ以上ないほどシャープでアタックの利いたビートと共に駆け抜けていく異色のアブストラクト/ブレイクビーツ。

2014年5月15日木曜日

Electric Wizard「Supercoven」

「Come my fanatics...」で世界一ヘヴィなバンドという称号を得た彼らが次に打ち立てたドゥームメタルの金字塔。表題曲の果てしなく深く沈み込んでいくようなリフは、未だ誰も到達したことのないヘヴィネスの域にまで達している。驚異。

2014年5月14日水曜日

Lora Logic「Martian Man」

UKパンク、X-Ray Spexの設立メンバーの一人による牧歌的なNew Wave。コケティッシュかつ透明感に満ちたフィメール・ヴォーカルは何度聴いてもクセになる。

2014年5月13日火曜日

DJ Screw「Bigtyme Recordz Vol II: All Screwed Up」

ヒップホップの歴史の中で、Chopped&Screwedという革命を起こした男による95年のミックステープ。それまでのヒップホップのリズム感覚を否定し、スローであることに重きを置いたリズムは未だに新鮮に響く。Spaceghostpurrpファン必聴。

2014年5月12日月曜日

ニューナンブ (7)



Text:Onnyk

第五列前夜4

少し前回との重複を許していただきたい。話の流れが見えにくいから。

<マイナー周辺、80年前後>

19791225日だった(かな)。バイオリンとテナーサックスをひっさげて、盛岡発22時の夜行列車に乗り、8時間かけて東京へと向かい、朝に上野駅に着いた(当時、東北新幹線はまだ開通していなかった)。「第五列」は、マイナーにて「いむぷろゔぁいずど大晦日いゔ」なる企画を行った(同年1230日)。知人の即興演奏者達を20名ほど集め、組み合わせをかえて、ひたすら即興演奏をするというものだった。最後には吉祥寺商店街のアーケード内でも演奏しながら移動したが、誰も逮捕されずに済んだ。このときの録音も「第五列ボックス」に収録されている組み合わせで、即興アンサンブルをするというのは、デレクベイリーの始めた「カンパニー」という方法に影響されたものだ。選択された演奏者を、組み合わせや人数を替えながら、しかし絶対全員ではやらないというルールだった。

Porter Ricks : Techno Animal「Symbiotics」

泣く子も黙るミニマル・ダブのパイオニアと、Kevin Martinも加わったエクスペリメンタル・テクノユニットによるスプリットLP。テクノの極北を追求し続けた者たちだけが辿り着いたオリジナルのサウンドには圧倒的な強度がある。

2014年5月11日日曜日

Pocahaunted & Robedoor「Warmest Knives」

不失者辺りのファンに聴いてほしい00年代USサイケ。女性ヴォーカルと繊細なギターによる幽玄な響きに幻惑される。

2014年5月10日土曜日

Low Jack「Boiler Room Paris DJ Set」

我が道を進み続けるフランスの若手DJによるニューミックス。自らMCで苦笑まじりに「アンビエント・ミュージック」と言うように、何やら怪しげなパーカッションや叫び声などが淡々と続く、クライマックスとは無縁のプレイ。

2014年5月9日金曜日

Gas「Zauberberg」

ドイツの森林地帯Black Forestからインスピレーションを得たという音楽は、一切の世俗的なものから離れた深遠なアンビエント・ミュージック。孤高。

2014年5月8日木曜日

Basic House「Blowing Up The Workshop 6」

Opal Tapes主宰者によるミックステープ。アンビエントやドローンなどを巧く用いた官能的とも言えるディープな世界に引き込まれていく。Low Jackと並んで生で体験したいDJの一人。

2014年5月7日水曜日

Brutal Truth「Need to Control」

死ぬ前に聴け。グラインド・コアという領域にとどまらず、スラッジ、ノイズ、インダストリアル等、あらゆるラディカルな音楽を吸収して作り上げられた究極のエクストリーム・ミュージック。

2014年5月6日火曜日

DJ Paul「Volume 12」

93年にリリースされたメンフィス産G-RAP。徹頭徹尾チープなサウンドで構成されたドープな世界は、意図的に粗悪なサウンド・プロダクションを施していた当時のノルウェイジャン・ブラックメタルにも通底するものがある。SpaceGhostPurrpファン必聴。

2014年5月5日月曜日

「Group A 2013.11.24」

ヴァイオリンを用いたトランシーなノイズでクラウドを狂気の渦へと巻き込んでいく。海外でも熱狂的に受け入れられるであろう最新型ジャパニーズ・エクストリーム・ミュージック。

2014年5月4日日曜日

Khola Cosmica「Makhno」

Electric Wizardへの日本からの回答。彼らの意志はドゥームメタル・デュオ、Doronueに引き継がれる。

2014年5月3日土曜日

Nightmares on wax「Wax Da Box-14th April-13」

ダブ、ブレイクビーツ、ヒップホップ、ソウル、あらゆるジャンルを横断しながら築き上げる唯一無二のNOWワールド。理想のDJ像がここにある。

2014年5月2日金曜日

Omar-S「LIVE @ TAICOCLUB 09 KAWASAKI」

Omar-Sの私的ベストミックス。アッパー・ガラージハウス、MK「Love Changes」からKerri Chandler「Atmosphere」への流れなど聴きどころ満載の2時間。

2014年5月1日木曜日

Sven Weisemann「Whatever It Is」

Larry Heardが持つ叙情性に肉薄するかのようなメランコリックなディープ・ハウス。美しい。