2015年10月31日土曜日

Pantera「Vulgar Display Of Power」

92年リリースの傑作アルバム。スラッシュメタル、ハードコア、ドゥームメタルなどの要素を取り入れながらも、どのジャンルに堕することなく、それまでになくヘヴィでアグレッシブなヘヴィメタルを築き上げることに成功している。

2015年10月30日金曜日

望月芳哲+岸本淳一+Ironfist辰嶋+コサカイフミオ 2015年10月28日(水)@新大久保EARTHDOM

昨年のRBMAで灰野敬二を食わんかというほどの激烈な演奏を聴かせたIronFist辰嶋の人間国宝級ブラストビートを軸に、アグレッシブかつクリアーなギター/ベースが吹き荒れる。平成の「集団投射」かという程に破壊的なインプロヴィゼーションは全Japanese Extreme Musicファン必聴。

2015年10月28日水曜日

Amebix「Arise!」

85年の1stアルバム。メタルとハードコアの間で揺れ動き、どちらに属することもないヘヴィ・ミュージックは、リリースから30年を経た今も斬新である。

2015年10月27日火曜日

Jelly d'Arányi & Ethel Hobday「Two Morceaux Op.6 - No.2 Scherzando」

蝋管録音のヒスノイズがドープな雰囲気を醸し出すピアノ×ヴァイオリンのデュオ。これはクラシックファンのものだけにしておくのはもったいない。

2015年10月26日月曜日

Jefre Cantu-Ledesma「Stained Glass Body」

サンフランシスコのマルチプレイヤーによる2010年作から。ドローンにアプローチしたマイブラのごとき甘美なサウンドは聴く者を深い音響的快楽に導いていく。

2015年10月24日土曜日

Anika「Masters of War」

Stones Throw所属の女性アーティストによるBob Dylanのダブ・カバー。80年前後のニューウェーブ・グループと錯覚してしまうサウンド・プロダクションにもニヤリとさせられる。

2015年10月22日木曜日

Black Mayonnaise「Spherics」

Mike Duncanによるユニットの2004年作から。Sons of Otisがよりトリッピーになったかのようなサイケデリック・ドゥーム・ダブは、誰も到達し得なかった地点にまで行ってしまっている。

2015年10月21日水曜日

Artetetra 「Cassette store day MIX」

イタリアのレーベルによるミックス。AK'chamelとHoly Palmsが収録されている時点でヤバいのは決まったようなものだが、トライバル・フォークからアンビエントまでを繋いだ地下臭漂わせまくる内容は、今年のベストミックスの一つと言っていい。

2015年10月20日火曜日

Angus MacLise & Hetty MacLise「November 1965」

初代ヴェルヴェッツのドラマーAngus Macliseによるベルと、妻Hettyのオルガンによるゴシック・ドローン。テープのヒスノイズが横溢するそのサウンドは、ドゥーム・ファンも悦びそうな不吉なテイストに彩られている。

2015年10月19日月曜日

Tyrannosaurus Rex「Prophets, Seers & Sages: The Angels of the Ages」

Bad Brainsボーカリストによる87年のソロアルバムから。ヘヴィウェイト・プログレッシブ・ダブとでも呼びたくなる独創的なサウンドを築き上げている。Blind Idiot God辺りのファンにも聴いて欲しい。

2015年10月18日日曜日

HR「Jah Like That」

Bad Brainsボーカリストによる87年のソロアルバムから。ヘヴィウェイト・プログレッシブ・ダブとでも呼びたくなる独創的なサウンドを築き上げている。Blind Idiot God辺りのファンにも聴いて欲しい。

2015年10月17日土曜日

Yuri Morozov「The Inexplicable」

ソ連のレジェンド的マルチプレイヤーによる78年作。怪しげなアシッド電子音楽を主体としながらもジャズロックや民俗音楽など予測不能な方向へと展開していくそのサウンドは、天才の所業と言うしかない。Steve Vai「Flex-able」ファンも聴くべきだろう。

2015年10月16日金曜日

西村虚空「虚空」

"虚鐸"と呼ばれるオリジナル楽器の演奏をオープンリールテープで宅録した作品から。体の奥底まで深く入っていくかのような精妙な響きは、海童道ファンはもちろん、音響マニアにも耳にしてほしい。


2015年10月14日水曜日

Khost「Hypocrisy Banality Possession」

バーミンガム出身のデュオによる民族楽器を導入したトライバル・ドゥーム。今、最も実験的なドゥーム・メタルを展開していると言っても過言ではない。


2015年10月13日火曜日

Das Synthetische Mischgewebe「Die Geburt Des Androgyn」

独アバンギャルド・ユニットによる88年トラック。何かを燃やしているかのようなミステリアスな音響は、Mystic Fugu Orchestra辺りを思い起こさせる。


2015年10月12日月曜日

Nu Zau「Nuserios」

ルーマニアン・ミニマル・ハウス新世代による2013年トラック。無駄を徹底的に削ぎ落としたストイックなビートで、中毒性の高いグルーブを生み出している辺り只者ではない。


2015年10月11日日曜日

With The Dead「Living With the Dead」

邪悪なムードを作り上げるリフと尋常ではない程にヘヴィなリズムを中心に、叙情的なギターソロも挟み込んだ王道ドゥーム・メタルは、正にElectric WizardとCathedralが融合したかのようなサウンド。


2015年10月10日土曜日

Eddie Henderson「Mars in Libra」

異端ジャズをコンパイルしたオムニバス「Jazz Satellites」で、The BugのKevin Martinがセレクトしていたトラック。緊張感溢れるスピリチュアル・ジャズ・ファンクは最高にクール。


2015年10月9日金曜日

ワルプルギスの夜「2015.10.04 ジャム~おぎゃああああああああ~」

バンド史上最高のジャムの一つ。漆黒の夜を彩るにふさわしい、ノイジーかつヘヴィなサイケデリック・ドゥームに戦慄させられる。「Supercoven」あるいは「夜、暗殺者の夜」に匹敵する曲を作ることの出来るポテンシャルを秘めた恐るべきバンドだ。


2015年10月8日木曜日

Asocial「How Could Hardcore Be Any Worse」

スウェディッシュ・ハードコア・バンドによる82年のデモ。よりプリミティブになったDischargeのごとき破滅的な演奏は、グラインドコアのルーツの一つと言えるだろう。


2015年10月7日水曜日

Katalin Ladik「Phonopoetica」

ハンガリーの女性詩人によるシュールな音声詩もの。Henry Chopinファンはもちろん、ロストアラーフ辺りが好きな人にも聴いて欲しい。


2015年10月6日火曜日

Jesse Bru「Phychedellic Brain Paint」

ゴスペルチックな女性ヴォーカルをフィーチャーした漆黒のディープハウス。Soulphictionファンに聴いて欲しい。


2015年10月5日月曜日

Maxmillion Dunbar「Outrageous Soulz」

ハンドクラップと祭り囃子の太鼓をミックスさせたかのようなビートが強烈なインパクトを放つトラック。Kodo「いぶき(DJ Krush Mix)」へのアメリカからのアンサーのようにも聴こえる。


2015年10月3日土曜日

Anima-Sound「Musik für Alle」

Cammisa Buerhaus主宰レーベル、Wild Fresh ProductionsからもリリースのあるLimpe Fuchsと夫Paulによる原始的なインプロヴィゼーション。全く型に縛られることのない、フリーフォームな演奏に痺れる。


2015年10月2日金曜日

Mr. Bungle「The Raging Wrath of the Easter Bunny」

Mike Patton率いるユニットのファースト・デモ。一筋縄ではいかない展開を見せるレイジング・クロスオーバー・スラッシュがとてつもなくカッコイイ。


2015年10月1日木曜日

Arrington de Dionyso & Gal Lazer Shiloach「Reog Doom」

11月に来日が決まったオリンピアの鬼才と英国人ドラマーによるデュオ。インネシアの民族音楽とドゥーム・メタルを融合させたかのような音楽はあまりにも独創的。Khost辺りのトライバル・ドゥームが好きな人にも聴いて欲しい。